オーストラリアの馬術選手が、障害馬術の競技に男性用ビキニ「マンキニ」を着用して出場し、同国の馬術連盟から数日間の出場停止を言い渡された。

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シェーン・ローズ選手(50)は、五輪代表選手として、これまで3つのメダルを獲得している。

東京2020オリンピックでは、障害馬術の団体戦で銀メダルに輝いた。今夏のパリオリンピックに向けても、準備を進めている。

ローズ選手は2月11日、シドニー郊外のサザン・ハイランズで開催された 馬術の仮装イベント に参加。そこで露出度の高いオレンジ色のマンキニを着用して、馬術競技に出た。

*競技場に向かうローズ選手*

馬術は基本的にジャケットの着用が求められる、格式高い競技だ。公式戦ではなく、さらに仮装イベントだったとはいえ、ほぼ裸にも見える格好で馬に乗ったローズ選手の姿がソーシャルメディアに投稿され、連盟が眉をひそめた。

イベントには子どもたちが参加していたこともあり、苦情が寄せられたという。

Instagram: @wallabyhill

仮装馬術イベント「EQUESTRIAN EXTRAVAGANZA」の様子

数日間の出場停止は正式な処分ではなく、 連盟 はこの数日でローズ選手に対する最終的な措置を検討するとしている。ほかの馬術選手からの擁護や、ファンのサポートもあり、選手生命に関わるほどの重い処罰はないと予想される。

連盟が過剰反応していると批判する声もある。会場で同イベントを運営するワラビー・ヒルは、スポンサーの1社から届いたメールを Instagram に転載した。ローズ選手のユーモアを称賛し、来年の同イベントで来場者にマンキニを配るという内容だ。 Facebook のファンページにも共有され、ローズ選手を支持するコメントが寄せられている。

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ローズ選手は シドニー・モーニング・ヘラルド紙 に「ちょっとしたジョークのつもりだった」と語る。

「僕はスポーツのため、さまざまな状況にある人々のために、多くのことをしています。特別悪いことをしたとは思っていませんが、自分の行いを考え直すべきでした。(中略)あと数日経って、笑い話になるといいのですが…」

サムネイル:Getty Images